お茶の大和

茶葉の化学成分
 茶の生葉は75〜80%の水分を含み、その余は固形物であって、この中にはタンニンプリン塩基(カフェインを主とする)、たんぱく質、アミノ酸、アミド。炭水化物としては塘、デキストリン、でんぷん、セルロース、ペクチン等。植物色素としては葉緑素、カロチノイド、フラボノール誘導体、アントシニアン等。その他ろう質、樹脂類、有機酸、製油、酵素、ビタミン、無機成分(灰分)、等を含んでいる。
 一般の植物成分に比べて特異な点は、テアニンやカフェインを含むこと、タンニンの含有量の多いこと、および無機成分として、マンガン、ふっ素が多いことなどである。

新茶行全書より引用

茶の保健性成分

 1827年、茶の中に始めてカフェインが発見されて、茶の科学的研究が盛んになり、その後ビタミンの研究が進むと、茶もまた各種のビタミンを含み、そのうちあるものは豊富に含まれていることが明らかになった。さらに、葉緑素の有効性や、ルチンその他多数のフラボノ−ル化合物を含有することの発見などで、喫茶のかっての目的とした薬理的または保健的効果が再認識されてきた。
 特に、緑茶は、紅茶のように製造工程中に酵素作用による保健生成分の分解(例:還元型ビタミンCは、煎茶では300mg%程度含まれているのに、紅茶では皆無である。またカロチン、ビタミンB
1、B2、も明らかに緑茶に多い))も少なく、自然の恩恵を十分に受けている。
 さらに、炭水化物を主食とする日本人には、特に必要なB
1、B2も割合に多く含まれ、B1、B2、Cともに湯にたやすく溶けるので、日常の喫茶方法で容易に摂取できるのは好都合である。

ビタミンC

 茶に含有されているビタミンのうち、確実な実験成績によってその存在を発表されたのは、ビタミンCが最初である。1924年から、1926年にかけて、モルモットや尾長ざるに各種茶の温湯浸出液を与えて、これに抗壊血病性のあることを証明した。
 当時のビタミンに関する常識として、Cはことに熱や酸化に弱いと考えられていたものが、茶のような長時間加熱加工されるものの中に含まれていることさえ意外とするほどであるのに、なお適当な貯蔵によれば、2〜3年もその効果を保持しているという発表は、従来嗜好性飲料とのみ考えていた茶に、新たな保健効果を加え、日本緑茶の輸出にも重要な宣伝資料となった。  新茶行全書より引用。

(戦前は主要な輸出商品でした。)

各種茶のビタミンC含有量は
 煎茶が最も多く、釜炒り茶は、僅かに少ない。玉露、てん茶(抹茶の原料)のような覆下葉を原料に茶は甚だ少ない。
 紅茶は、還元型ビタミンCはほとんど認められないが、酸化型として30〜50r%程度含まれている。この型のビタミンC効果として還元型の1/2の力価にあたると言われているので、紅茶にはビタミンCの効力が全然ないとはいいきれない。

参考文献:新茶行全集から引用

資料:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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